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フィットネスクラブ肥満症この病名はわたしが勝手に付けたものですが,かなり蔓延しているようです。どんな病気かと言えば,その名のとおり,フィットネスクラブに行くと太ってしまうという普通は考えられない病気です。 痩せるために行くはずのフィットネスクラブで逆に太ってしまうのはなぜか?・・・・行動を振り返ってみましょう。フィットネスクラブでは運動します。水泳,ジャズダンス,筋トレなど。気持ち良い汗をかいて,おなかもすきます。うってつけと言うべきか,たいていのフィットネスクラブにはレストランがあっておいしい料理を提供しています。カツカレー,ビザなど・・・・。おなかもすいているし,何と言っても「運動したんだから」という油断もあり,つい注文。友人も一緒なら会話も弾み「おいしいね」と言いながらあっと言う間に平らげてしまうでしょう。デザートは我慢するにしても・・・・。 そこで計算。Aさんはスイミング。オリンピックの1500メートル自由形に出ているつもりで20分間全力で泳ぎました。プールから上がればフラフラで立ち上がる気力もないくらいです。でも,これで消費したエネルギーはだいたい200カロリー。Bさんはジャズダンス。1時間とおして目一杯踊りました。やはり,踊り終わったら足腰が立たないくらい疲れています。でも,これでだいたい350カロリー。こんなわけで,フィットネスクラブで普通に運動して消費するエネルギーは200〜300カロリーくらいのものです。さて,運動の後に食べるおいしいカツカレーは1杯800〜1000カロリー。差し引き600〜700カロリー余ってしまいます。余ったエネルギーは脂肪になります。600〜700カロリーなら皮下脂肪100グラム分くらいでしょうか。こんなことを週2回繰り返していると,1カ月で1キロ近く太ることになります。これがフィットネスクラブ肥満症なのです。 「運動すると太る!」それは間違いです。正確には「運動して食べると太る」。運動で使ったエネルギーよりたくさんのエネルギーを摂取すれば太るのは当たり前です。ヒトの体は極めて省エネタイプにできていて,たった200カロリー(カツカレー4分の1杯分,あるいはドーナツ1個分くらい)のエネルギーで1500メートルを全力で泳げてしまう。運動で消費するエネルギーは皆さんが思っているよりはるかに少ないのです。 体重を減らすためには,エネルギーバランスをマイナスにする,つまりエネルギーを摂取した量より消費した量の方を多くすればよいのです。そのための手段は2つ; 1)エネルギー摂取量(体に取り込むエネルギー量)を減らす 2)エネルギー消費量(体で使うエネルギー量)を増やす 運動して消費できるエネルギーは微々たるものですから,(1)のエネルギー摂取量を減らす方が効率的なはずです。ダイエットの基本は運動ではなく,食事のコントロールです。では,運動は何の役にも立たないのでしょう?そんなことはありません。ダイエットのためにも「適度な」運動はする方が良いのです。なぜ?それは次回のお楽しみに。 |
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