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HOME>>メンタルヘルス最前線>>精神分析療法とは 第9回精神分析療法とはゆったりとした寝椅子に患者さんが横たわる側で分析家が静かに問いかけながら深層心理を探る、そんな場面をテレビかどこかで見かけたことはありませんか?これが精神分析療法というものです。ユダヤ人の偉大な精神科医フロイトが開発したものです。フロイトはもともとは生理学の研究者でしたが、女性のヒステリーの症状に興味をもち、その治療と研究を始めました。その一例を見てみましょう。 「アンナ譲は21歳。亡くなった父親を情愛的に愛していた。その父親への思いに関連して、手足の麻痺やいらだたしい咳、食欲低下などの症状が生じる。また本来の自分とは別のもうひとつの人格を持つようになる。分析をはじめたところ亡くなった父に対する生き生きとした幻想や感情を思い出す。すると今まであった症状が消失した。」 これはフロイトと共同研究したブロイラーという人がおこなった治療です。アンナ譲は父親を情愛的に愛していたが、その気持ちを自分で忘れようとこころの奥深くに抑圧していたのです。それが身体のいろいろな症状となって現れたのです。分析療法は催眠などをつかってその抑圧した部分を探り出し病気を治療するのです。 この無意識の世界に抑圧された感情は実にさまざまな症状となってあらわれます。手足が動かなくなったり、人格がかわったりもします。またある人は咳がとまらなくなったり、食事が食べられなくなったりします。 皆さんもストレスがかかると頭痛がしたり、おなかが痛くなったりしませんか?抑圧されたストレスは身体の不調となってあらわれるのです。ストレスの原因がわかっている人も多いと思いますが、なかには心の奥深くにしまいこんでしまい、原因がわからない人もいるのです。特に幼児期のつらい体験などは思い出したくもないため、深くしまいこんでしまうのです。 実際の分析では、患者さんにゆったりとした椅子に座ってもらいます。そして治療者は側によりそい、患者さんに自由に連想してもらうのです。連想した内容に対して治療者は内容を解釈して患者さん伝えるのです。抑圧された感情を意識できるようになったとき症状も改善するのです。 私が実際病院で診療するときもこのような患者さんはたくさんいます。 「頭痛がつづいていてつらいのです」とか などと話す女性の患者さんによくよく聞いてみると、ご主人との関係がぎくしゃくしていたとか、姑さんとうまくいっていなかったこととかがわかります。実際の外来の現場では連想法は使いませんが、分析的に症状の原因を探っていきます。最初患者さんは「何がつらいのかわかりません」とはっきり原因を伝えることができません。無意識の世界に押し込められた感情はつらいものであるため、思い出すことに対して抵抗があるのです。しかし分析がすすむうちにすこしずつ原因を意識できるようになります。 皆さんももし原因がわからない身体の不調などありましたら、分析家をたずねてはいかがでしょうか。あなたの普段意識することのない深層心理を知ることができるでしょう。 堀江賢治
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