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HOME>>メンタルヘルス最前線>>学習とメンタルヘルス 第5回 学習とメンタルヘルス
毎年2月は受験戦争のまっただなかですね。夜中も勉強したり、そのため寝不足がつづいたりと大変です。体調を崩す方もおおいのではないでしょうか? いったい学習する上でどういった生活が理想なのでしょうか。睡眠はどうでしょう?何時間くらいとったらよいと思いますか? 食事はどうでしょう? 最新の研究ではいろいろなことがわかってきました。実にさまざまなことが関係しているのです。今回はそうした研究から学習に関係することをレポートしていきたいとおもいます。 まず大切なのは運動です。運動により成長ホルモンという物質の分泌が盛んになります。このホルモンは老化とともに減っていくことがわかっているのですが、このホルモンが知能に大きく関係しているのです。 運動不足がつづくと血液のめぐりが悪くなり、脳細胞に悪影響がでることもわかっています。最低1時間は運動しましょう。 次に睡眠です。8時間から9時間の睡眠をとると日中もっとも注意力が高くなるとの報告があります。「明日が試験だから徹夜で勉強するぞ!」と一夜漬けは好ましくありません。夜はしっかり休んで、昼間に集中的にやったほうが効率が非常にいいのです。しっかり睡眠をとりましょう。 しかしなかなかプレッシャーやストレスで夜眠れないかたもいると思います。「睡眠薬を服用して眠ればゆっくり眠れるのでは?」と思う方もいるでしょう。これは好ましいでしょうか?答えはノーです。薬を服用すると睡眠時間はとれると思いますが、睡眠の深さは減ってしまうのです。かわりの方法としては、睡眠前に暖かいお風呂に入ることがいいでしょう。脳波を使った研究でも睡眠を深くすることがわかっています。 食事はどうでしょう?精力をつけるために焼肉などをどんどん食べるのはどうでしょう? これも答えはノーです。肉類などにふくまれる飽和脂肪酸という物質は脳細胞にダメージをあたえて、記憶力を落としてしまうのです。好ましいのもは魚や海藻類、納豆などの豆類です。 あと勉強しているとついついお菓子をたべすぎたりしてしまいますよね。夜食をとることもあるでしょう。カロリーをたくさんとることは学習にとってよくないのです。カロリーをとりすぎるとそれを分解するときにフリーラジカルという物質がおおく発生します。これが脳細胞にダメージをあたえるのです。 女性のかたは女性ホルモンがおおきく関係しています。その証拠に閉経後に女性ホルモンが急激に減ると、それにともなって学習能力が大きく低下することがあります。またこれにはIGF-1(インシュリン様成長因子)という物質もかかわっています。むずかしい名前でややこしいですが、最近は老化を防ぐ働きがあるということで、サプリメントとして販売されたりしています。この物質は老化にともなって低下することもわかっています。これがもともと低いかたは、更年期にともなっていろいろな障害を引き起こすといわれています。 最後にもっとも大切な要素があります。それはなんでしょう。答えはストレスです。ストレスが大きくなると、学習にとって大きな妨げとなるのです。動物を使った実験でわかったことですが、ストレスが高いと、脳細胞の再生を妨げることがわかっています。また先ほどのIGF-1という物質もストレスが増えると減少することがわかっています。 バランスのいい食事、睡眠、運動。それにストレスと上手に付き合うことがもっとも学習効率をあげるのに大切なことなのです。 堀江賢治 |
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