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第30回
精神科のコメディカルについて
(精神科看護師について)
今回のテーマは精神病院で働くスタッフについてお話したいと思います。
精神病院ではどんなスタッフが働いているのでしょうか。
もちろん精神科のドクターがいますね。ドクターは決まった時間に病棟を回診して患者さんの様子を気遣います。しかし常に病棟にドクターがいるわけではありません。多くの精神科医はだいたい一人につき30人から40人の入院患者さんを受け持っているのです。
医療法では入院患者数100人につき2.7人の常勤のドクターがいればよいことになっています。内科など他の科では患者数16人につき一人ドクターがいなくてはいけないため、それに比べるとずい分少なく設定されているのです。そのため一人のドクターが多くの患者さんを受け持つことになるのです。
患者さんは24時間病棟で生活しています。普段患者さんをケアしてみているのは看護師さんです。看護師さんの仕事は患者さんの食事や排泄の介助や、薬を服用させたりするものです。患者さんの話を聞いたりすることもあります。そのため主に患者さんともっとも接している時間が長いのが看護師さんです。精神科の特徴としては男性の看護師さんが多いと思います。
最近は総合病院でも男性の看護師さんが増えてきています。総合病院では救命センターなどのハードな職場に働いています。精神科は男性看護師さんがもっとも活躍する職場ではないでしょうか。もちろん女性スタッフもがんばっていますが、興奮の強い患者さんもいるので、女性だけでは危険が伴います。興奮が強い患者さんに薬をうって鎮静させることがしばしばあります。その時患者さんをスタッフ数人でおさえて注射をうつのです。男性患者さんのなかには結構力がある患者さんがいるため、女性スタッフだけでは抑えることはできません。件数は少ないですが、女性看護師に手を出そうとする患者さんもいます。精神科ではたらく女性看護師さんはタフでなくてはやっていけません。
看護師さんの働く待遇はといいますと、やはり一般科の病院にくらべて給料は安いようです。それでも多くの看護師さんが精神科ではたらくことを希望します。一般病院の内科や外科などの病棟ではモニターをつけた重症の患者さんが多くいます。そのため体力、気力とも必要とされるため、長く働き続けるのは厳しいのです。一般病院では限界を感じた中高年の看護師さんが精神病院での就職を希望することが多いです。他の科に比べると精神科は働きやすい職場かもしれません。
病棟には看護師さんのほかに看護助手さんがはたらいています。助手さんは看護師の資格はなくそのため医療行為はおこなえません。排泄やベッドの乗り降りなどを介助したりします。彼らの給料は看護師さんにくらべもちろん安く設定されています。彼らのなかでは病院にパートタイムで働きながら、看護学校に通って看護師を目指している人も多くいます。精神病院の多くは看護師さんが不足しているため、病院の看護師になるよう学校へいくことを奨励しているのです。そのための学校へいく費用を援助してくれる病院もあります。
精神病院の多くは慢性の精神病の患者さんが多いため、病状が大きく変化することは少ないです。そのため看護師さんの仕事も一般科に比べると穏やかです。しかしなかには急性期の患者さんを多く入院させる病院があります。そこでの看護は大変です。夜になっても落ち着かず他の病室に入ろうとする患者さんがいたり、いらいらして机をひっくり返したりする患者さんもいます。「死にたい」といって不安定になったり、夜眠れないため何度も看護室に訴えにくる患者さんもいます。夜勤は大体40人から50人の病棟を2人の看護師でみるため大変です。そのような病棟は仕事がハードなため体調をくずし辞める看護師さんも多いです。
いろいろ大変なところもありますが、精神病院では夏祭りやクリスマス会などのイベントもたくさんあります。看護師さんも患者さんと一緒になって祭りを楽しみます。総合病院とは違った魅力があると思います。
堀江賢治
投稿日:2006年9月7日
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