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HOME>>メンタルヘルス最前線>> 精神科の救急について

第26回  精神科の救急について

今回は精神科の救急についてお話したいと思います。

皆さんは精神科の救急というとどのようなものを想像されるでしょうか。
突然興奮状態になったり、自殺しようと薬を一度に服用しようとしたりと実にいろいろな状況が考えられます。
その中でも特に危険性が高い救急についてお話したいと思います。

さて皆さんの家族や隣の人がいきなり「死にたい」といって電車に飛び込もうとしたり、そばにあった薬を瓶ごと服用しようとしたらどうしますか?もちろん必死で止めようとしますね。しかしもし家族でも押さえがきかないほど興奮していたらどうしますか?

そのときは110番通報します。警察にきてもらって一緒に説得します。これは実際非常によくあることです。というのは興奮するきっかけが家族との口論や、恋人との別れ話をきっかけに興奮した、などというケースがよくあるからです。このときは周りの人の説得がかえって本人の興奮状態をひどくしてしまうからです。

警察がくるとほとんどの人は落ち着きます。やはり制服の力は強いですね。下手をすると警察署にでも連れて行かれるのではとおもうのでしょう。ここで落ち着けば精神科がかかわることはありません。

しかし中にはそれでもおさまらないことがあります。自殺する意思が強かったり、興奮状態が激しく落ち着かないときなどです。覚せい剤などで精神病のような症状が出現したときもそうです。このときは警察官の判断で決められた精神科の病院を受診するのです。

しかし中にはそれでもおさまらないことがあります。自殺する意思が強かったり、興奮状態が激しく落ち着かないときなどです。覚せい剤などで精神病のような症状が出現したときもそうです。このときは警察官の判断で決められた精神科の病院を受診するのです。

精神科といってもどこの病院でしょうか。いきなりどこかの精神病院へ入院させられるのでしょうか。

東京都の場合は指定された病院があります。4つの都立病院です。それぞれの病院がそれぞれの地区を担当しているのです。そこには毎晩資格をもった精神科医が常駐しており、警察からの連絡をまっています。警察官がパトカーで本人を病院まで連れて行きます。

「精神科救急入り口」という小さい看板が病院の裏にひっそりと立っています。そこを入ると事務の人がまっており、簡単な手続きをしてカルテを作成します。そして精神科医の診察に入るのです。

精神科医はまず家族と警察から詳しい話をききます。そこで大体どんな病気か診断することができます。本当の精神病なのか、それともうつ病なのか。ただ家族や恋人とけんかしただけなのか。だいたい判断をしたあと診察に入るのです。

診察室に入ったときにすでに落ち着いていることも多いです。警察に連行され病院へ向かうなかで冷静さを取り戻すことも多いからです。このときは入院の必要性はないため本人をさとして帰宅してもらいます。

診察時も興奮がおさまらないときはどうするのでしょうか?なかには「お前医者か。どうしておれがここにつれてこられなきゃいけないんだ!」と医者に食ってかかる人もいます。医師は興奮をおさめるよう努力しますが、難しいケースも多いです。そのときは家族にも了解をもらって、その病院へ強制入院となります

興奮している人をどうやって入院させるのでしょうか。そのときは警察官も一緒にいるため協力してもらえます。本人にベッドに横になってもらい、注射で眠ってもらうのです。一本打てばだいたい眠らせることができます。

眠ったあとは隔離室とよばれる鉄格子のある部屋へつれていかれます。そこで安全のため両手や両足をベルトで拘束されます。残酷だとおもわれるかもしれませんが、こういう人は覚醒すると必ずといっていいほど「ここから出せ!」といって激しくドアを蹴飛ばしたり、スタッフに対して殴りかかったりすることがあるからです。

一晩その部屋で点滴をつかって休んでもらいます。そして次の日にその日の担当の精神病院へ搬送されるのです。東京都はこのように毎日担当の病院がきまっているのです。

いかがですか。精神科の救急がどんなものかおわかりいただけたでしょうか。

堀江賢治

投稿日:2006年8月2日

 

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