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HOME>>メンタルヘルス最前線>> 精神病院についてパート1

第24回  精神病院について パート1

今回は精神病院についてお話したいとおもいます。

みなさんは精神病院と聞いてどんなことをイメージしますか?
僕が直接人から聞いたところでは、

@暗くて寂れた建物
A鉄格子があって患者さんが閉じ込められている
B大声を出したり、暴れているような人が閉じ込められている、

などのイメージを持っている方が多かったです。
しかし実際のところは皆さんのイメージとは違って穏やかなところが多いです。
私も数年間精神病院で働いていました。実際、精神病院はどんなところなのでしょうか?

精神病院はいろいろな大きさの病院があります。
小さいところは100から200床のベッドがあります。
大きいところは700から800床もの入院ベッドがあります。多くの部屋は共同部屋です。
古い精神病院などは、古くなった壁に畳がしかれた部屋に6から7人くらいの患者さんが入院しています。
病棟の廊下を歩くと「こんにちは」とか「先生元気ですか」とかみんな親しげに話しかけてきます。
話し好きの人も結構いますね。
患者さんの多くはタバコが好きで、タバコ室はいつも煙でむんむんしています。

女性はどのように過ごしているかといいますと、基本的に男性と同じような生活をしています。ただ部屋は男性と女性に分かれているので、勝手に異性の部屋に入ることは禁じられています。

病棟に入るとまず気になるのはにおいです。 「ぷーん」とアンモニアのにおいが襲ってきます。これは長く入院している病棟に多く、高齢になった患者さんで身体が不自由のため、尿がもれたりしてにおっているのです。 患者さんの多くは薬を内服しているため、眠気や身体がだるくなってしまうことも多くあります。特に強い薬を飲んでいる患者さんはふらふらして廊下をあるいています。途中で小便をしてしまうこともあります。

病棟の生活はおもったよりも規則的です。朝早く起床して食事をたべます。薬を飲む時間もきめられていて、一日に4回にわけて服用してもらいます。患者さんのなかには薬をいやがる人がいるため、そのときは説得に苦労します。

風呂は一週間に一回から二回くらい決められた曜日に入ります。中には「俺は絶対入らない」と理由はわかりませんが、面倒くさがってことわる人もいます。しかし長期間はいらないため、身体のあちこちが、水虫などに感染して不潔になってしまいます。こういう時は職員がみんなで協力して、風呂場まで何とか連れて行きます。一苦労しますね。

食事はどうでしょうか。これは病院によってまちまちです。朝はパンにスープのところが多いですね。ご飯食中心のところも多いです。魚や肉、またデザートもついていてわりとおいしいですね。患者さんはもくもくと食事します。

患者さんの多くは日中リクリエーションをしたり、音楽を聴いたりとリラックスしています。スポーツ活動、絵や習字などのプログラムがあり、曜日ごとにきまっています。カラオケは好きな人が多く、とても上手い患者さんもいます。

最近は新しく建物を作り直す病院が増えてきましたが、依然として昔のままの建物のところも結構あります。

病院の入り口を入るとまず受付があります。また外来の患者さんの待合室と診察室があります。そこはわりと開放的な雰囲気で、患者さん同士がおしゃべりしたり、患者さんの家族が付き添ってきていることもあります。日常会話やテレビのことが多いですね。その奥に病棟へいく階段やエレベーターがあります。

精神病院の夜はどんな感じなのでしょう?とても怖いものを想像されるかもしれません。しかし実際はそうでもなく多くの患者さんは静かに眠っています。当直医はひとりのため、医局から暗い廊下をあるいて、それぞれの病棟を順番にまわっていきます。いまは全然平気ですが、最初のころはすこし怖かったですね。

精神病院はこのように比較的のんびりした雰囲気のところが多いです。それではいったいどのような人が精神病院を訪れるのでしょうか。精神病院には隔離室とよばれる鍵のしまった個室もあります。悪い言い方をすれば患者さんが閉じ込められるわけですが、ここにはどんな患者さんが入院するのでしょうか?次回説明したいと思います。

 

 

 

 

 

堀江賢治

投稿日:2006年7月26日

 

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