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パート2
第20回
統合失調症とはパート2
前回説明したとおり、統合失調症とは幻覚や妄想など多彩な症状をしめす病気です。しかしその程度や症状は患者さんによって実にさまざまです。よく観察するといくつかのタイプに分類することができます。
ICD-10(国際疾病分類第10改訂版)による区分を紹介します。
- 妄想型分裂病(F20.0 Paranoid Schizophrenia)
- 破瓜型分裂病(F20.1 Hebephrenic schizophrenia)
- 緊張病型分裂病(F20.2 Catatonic schizophrenia)
- 残遺型分裂病(F20.5 Residualschizophrenia)
- 単純型分裂病(F20.6 Simple schizophrenia)
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ここでは「分裂病」とありますが統合失調症と同じ意味です。
1番目の妄想型分裂病とはなんでしょうか?その名のとおり妄想や幻聴が主症状のものをさします。妄想は被害的なもの(隠しカメラで盗聴されているetc)が多いです。この型の患者さんは妄想以外は普通に会話できることが多く、一見病気かどうかは分からないことがあります。しかしその行動を観察していると異常がわかります。部屋の中を絶えずきょろきょろ見回したり(盗聴カメラがしかけられていると思っているから)、入院後も「僕巨大な悪の組織に狙われているんです。ここは安心ですか?」などとおびえながら訴えたりします。患者さんにとって妄想は現実のものであり、病気とは思っていません。これを病識がないといいます。そのため入院も強制入院になることが多いです。
2番目の破瓜型分裂病は若い年齢(15歳から25歳ころ)に発症して、急速に進行していくタイプのものです。行動や会話が次第にまとまらなくなり、若くして「痴呆」になったような症状をしめします。予後不良であり、最後には感情をしめさなくなり(感情の平板化)、寝たきりの状態になります。薬物治療にも反応がわるく治療困難なタイプです。現代医学ではまだこの病気の進行をとめることはできません。
3番目の緊張病型分裂病とは突然大きな声で騒ぎ出したり(興奮状態)、そうかとおもったら突然全く動かなくなったり(昏迷状態)するタイプのことです。緊急入院が必要です。非常に緊張が強いため「緊張病」とよばれるのです。患者さんは奇妙な姿勢で硬直して動かなくなります。こちらが患者さんの手を持ち上げると、そのままの状態で固まって動かなくなってしまいます(ろう屈症)。緊張がつよくまるで金縛りにかかっている状態みたいです。何日も食事を取らない状態になることがあります。そのため点滴で栄養や薬を取り入れたりします。興奮がはげしいときは隔離室とよばれる個室にはいってもらい手や足を拘束したりします。非常にシビアなケースです。
4番目の残遺型分裂病とは陰性症状(感情の起伏がなくなる、意欲がなくなる)が主の症状であり、最初の興奮状態がおさまったあとに出現してくる状態をしめすものです。
5番目の単純型分裂病は2番目の破瓜型の病気の進行を遅くしたものです。発症当時は気づかれないことが多く、中年以降に本人もおかしさを自覚し医療機関に訪れることがあります。最初は眠れない、どこか集中力がない、考えがまとまらないなどの症状で訪れます。一目みればうつ病などの病気とは違います。どこか奇妙な行動や発言がみられるからです。そのため仕事を続けている人も多く、その場合は「どこか変わっている人」と周りから評価されています。皆さんの周りにもいらっしゃるかもしれません。
以上分裂病をいくつかのタイプにわけてその特徴を述べました。しかしもっと臨場感ある詳しい情報が知りたい方は下記の本がおすすめです。
精神分裂病 その発動過程 K.コンラッド 吉永五郎訳 医学書院 1973
緊張病 K.L.カールバウム 星和書店1979
破瓜型 E.ヘッカー E.クレペリン渡辺哲夫訳 星和書店1978
コンラッドの本は僕も研修医時代によみましたが、非常にその観察のこまかさに感動しました。どのような過程を経て病気が発生するのか、患者さんの心理状態もこまかく記述してあります。おすすめの本です。
次回は治療法について最近の話題も含めて紹介したいとおもいます。
堀江賢治
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【製品名】ABILIFY
【製品名日本語】アビリファイ
【分類】処方箋薬 ブランド品
【製造元】bristol labs
【規格・容量】10MG
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