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薬の剤形について6 外用剤 貼付剤
【貼付剤(ちょうふざい)】
貼付剤は、医薬品を局所に貼って使う外用剤です。一般的にすぐ思いつくのはサロンパス系の湿布薬でしょうか。湿布と聞いただけであの独特のサロメチール臭を思い出す人も多いのでは?
局所的な使用法がメインでしたが、現在では全身作用のある貼付剤も開発されています。
(※薬剤師一言メモ:貼付剤の読み方ですが、正しくは「ちょうふざい」です。「てんぷ」は慣用読みなのだそうです。
薬局では実はあまり「貼付剤」とは言わず、「湿布」あるいは商品名で済ませてしまってる場合が多いです(^_^;))
〈メリット〉
・手軽に使える
・持ち運びが容易
・患部への直接効果が期待できる
・全身性副作用が低い
〈デメリット〉
・貼る場所によっては、自分では貼りにくい
・肌が弱いとかぶれる場合がある
・知らない間にはがれてしまうことがある
・薬剤の吸収率が低い
湿布薬といえば何でも似たように見えますが、図にしてみると、意外と種類がありますね。
〈局所用〉
・パップ剤
パップという言葉は、pap(英)、 papp(独)に由来し、粥状または泥状という意味です。ガーゼや不織布に、この泥状になった水溶性の薬を塗ったものです。粘着力があまり強くないので、関節部分など、動きやすい場所に貼るときは、テープで固定した方がいいでしょう。
・プラスター剤
アクリル樹脂系の粘着剤に薬剤を混ぜ、ポリエチレンフィルムに塗ったものです。こちらは粘着型で、比較的しっかりとくっついてくれます。
貼付剤はパップ剤・プラスター剤ともに、温感タイプと冷感タイプがあります。
・冷感タイプ
カンフル、ハッカ、メントールなどが入っていて、冷却効果が期待されています。炎症を鎮め、冷やすことが目的で使われることが多く、捻挫、打撲などの外傷で、急性の炎症をともなう場合にむいています。
冷蔵庫に保存して、冷えた状態の物を使うと効果的です。
・温感タイプ
唐辛子エキスが入っていて、皮膚の温感点を刺激し、患部を暖めてくれます。慢性の炎症にむいています。
〈全身用〉
・ニトログリセリンなどの心疾患治療薬
舌下、内服では持続時間が短かったり、肝臓で代謝されたりという欠点がありました。より安定した形で持続的に吸収させるために開発されたのが経皮吸収型の心臓疾患薬です。
・ホルモン剤
更年期障害などに使われます。二日に1度の使用で効果があります。
・喘息治療薬
内服、吸入では短時間の効果しか期待できませんが、貼付剤なら24時間の持続効果を期待できます。
・ニコチン剤
禁煙を補助する目的で使われます。禁煙で一番辛いのはニコチンの禁断症状だというのはよく知られていることですね。喫煙することなく、ニコチンを摂取することができ、徐々にニコチンの血中濃度を減らしてゆきます。8週間での禁煙達成を目的にしています。
自力禁煙を繰り返して、そのたび挫折する人はとても多く、「禁煙なんて簡単だぜ。俺なんかもうこれで10回目だ」なんて冗談があるくらいです。
禁煙を決意したら、病院まで足を運んで、是非ストレスのかからない=成功率の高い禁煙を目指してください。
〈使用上の注意〉
・清潔な状態の肌に貼ってください。
・傷のある場所・粘膜などには使用しないでください。
・局所用の場合、通常一日 1〜2回貼り替えてください
・医師の指示がある場合は必ずそれに従って使用してください。
・はがした後は、30分〜1時間程度、肌を休ませてあげましょう。
・湯上がりは、普段より血行が良くなっています。汗も出やすいので、しばらく置いてから新しい湿布を貼るようにしてください。
・温感湿布は入浴直前にはがすと、刺激が高まってヒリヒリしたり、かぶれたりすることが起こりがちです。入浴する30分前にははがすようにして下さい。
・ずれやすいものはテープなどで固定するようにしましょう
・袋を開けたまま放置しておくと、乾燥してしまいますので、開封部分を折りたたむなどして下さい。
・直射日光、高温、湿気を避けて保存して下さい。
〈続く〉
真宮里沙
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