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HOME>>真宮薬剤師コラム>>剤形について5 外用剤 軟膏剤点眼剤

薬の剤形について5 外用剤 軟膏剤 点眼剤

剤形のお話も5回目。今回からは外用剤についてお話ししますね。

外用剤

内服薬が飲み込んで使う薬なら、外用薬は、皮膚や粘膜から作用していく薬です。最近では身体の表面に効くものばかりではなく、心臓や血管、神経痛などに効く外用薬も開発されて、ますます便利になってきています。

 外用剤には色々な種類のものがあります。その場その場の目的にあわせて、上手に利用するようにしましょう。もちろん、病院からの処方箋で出た薬は医師・薬剤師の指示を守り、薬局薬店で買った薬は使用上の注意をよく読んで使用することが大切です。

〈外用剤の種類〉

・軟膏剤
・貼付剤
・点眼剤
・点耳薬・点鼻薬
・外用液剤
・噴霧剤
・座剤

〈メリット〉

局所的な作用のものは、前進的な副作用が少ない。
効果が早い

【軟膏剤】

 直接、傷口などの患部に塗る、半固形状の薬です。昔は貝殻の器に入れられて売られていました。
  一口に軟膏剤と言っても、べとべとした触感の軟膏剤と、さらっとした感じのクリーム剤に分かれています。

 このふたつの違いは、薬を形作っている「基剤」と呼ばれているものの種類です。軟膏の基剤は油脂性で、クリーム剤の基剤は乳剤性です。同じ薬なのに、クリーム剤と軟膏剤の2種類あるものも、実はけっこうたくさんあります。

「どうせ、中身は同じなんだし、使い方も同じなのにどうして種類を分けるの?」

 それは、患部の状態がどうなってるかで使い分けているのです。

 昔から、「ぐちゃなん、かさクリ」という言葉があります。患部が血や体液などでぐちゃぐちゃした状態の時は軟膏が、カサカサと乾燥した状態の時にはクリームが、使い勝手がよく、吸収しやすいということを簡単に言い表した言葉なんですね。

 この言葉を覚えておけば、自分で塗り薬を買いに行くとき、迷わず自分の症状にあった薬を買うことができて便利です。

 軟膏剤にはこの他、ゲル状のものも開発されて、ますます目的に合わせて使いやすいようになってきています。

 そして、最初の方でお話ししたように、局所的な作用だけでなく、もっと広い用途に使われるようにもなってきています。
胸にゲル状の塗り薬を塗って、咳や喉の炎症を鎮めたりする風邪薬もその便利な一例です。

〈軟膏を使うときの注意〉

・塗り薬を塗る前には、必ず手を清潔にしてから塗るようにしましょう。
・決められた量をきちんと守りましょう
・塗り薬を塗った後の手で、目をこすったりしないように注意しましょう。
・使い終わったら、容器の蓋をしっかりと閉め、なるべく涼しいところに保管しましょう。

☆いつも同じ薬が出ているとき、処方箋と一緒に前の容器を持って行くと容器代がかからない場合がありますが、そんなときは、容器に残っている薬をきちんと拭き取り、洗って持って行くようにしましょう。

 病院も薬局も待ち時間が長くて困ってしまいますよね。一人一人がそうやって気をつけていれば、よりスムーズに順番が回ってきて、待ち時間にイライラすることも減ってくるでしょう。

【点眼剤】

 直接目に使用する薬です。乾燥した目の表面を潤したり、疲れ目をいやしたり、感染症の原因の菌をやっつけたりと、ピンポイントに活躍してくれます。

 液体の点眼剤と、ペースト状の眼軟膏の2種類に分けられます。

「眼軟膏って、さっきの話の軟膏とは違うの?」

 同じ成分の薬を使っていても、眼軟膏と軟膏には大きな違いがあります。それは、薬の粒子の大きさです。目の表面はとてもデリケートで、大きな粒子が通ることはできません。普通の軟膏では粒子が大きすぎるので、同じ成分の薬でも、目に使用する場合は特別に小さな粒子の軟膏を作るのです。それが眼軟膏というわけ。

 一見名前が同じようだからといって、普通の軟膏を目に使用することは危険ですので絶対にやめてください。

〈点眼剤を使うときの注意〉

・薬を扱う前によく手を洗いましょう
・液体の点眼剤を使用するときは、頭をやや反らし、片方の目は閉じて、薬を入れる方の目の下まぶたを軽く指先で引いてください。1〜2滴点眼した後、1分ほどじっと目を閉じていると、更にいいでしょう。
・数種類の点眼剤を使用する際には、1種使用した後、数分置いて、次の分をさすようにしましょう。
・容器の先端にまぶたや手が触れないように気をつけてください。
・点眼剤はあまり長持ちしません。一度開封したら、使い切ってなくても使用期限が過ぎたら処分してください。
・点眼剤と眼軟膏を併用するときは、先に点眼剤を使いましょう。この場合も、点眼剤をさしてから数分時間をおいて、眼軟膏を塗るようにしてください。

☆二階から目薬

 回りくどくて効果がないことを「二階から目薬」というのを、みなさんもご存じだと思います。でも実はこの「目薬」、現在の液体点眼薬のことではなかったりします。

 液体点眼薬が日本で普及したのは、外国人医師ヘボンが明治10年に日本に伝えてからのこと。

 「それじゃ、「二階から目薬」の目薬ってどんなもの?」

 はい、それは実は「塗り薬」だったのです。

 軟膏が昔貝殻に入れられていたことはお話ししましたが、目薬も、同じように貝の中に入れられていたのです。

 液体の目薬でも二階からさすのは至難の業っていう感じなのに、塗り薬なら、そんなの、もう絶対に無理な話ですよね。

 

〈続く〉

真宮里沙

 

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