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薬の剤形について4 内服薬 液剤編【液剤】 液体状になっている薬です。薬草を煮出したり、アルコールに漬けたりして薬にする方法は西洋・東洋問わず古い歴史があります。 調剤薬局で出される液剤には、その都度処方箋を見て調合する場合と、あらかじめ缶やアンプルなどに詰められたものを出す場合とがあります。手軽に飲めるため、医薬部外品や特定保健用食品の分野でもドリンク剤は大人気ですね。 〈液剤の種類〉 ・内用水剤 固形薬品を水で溶かし、透明な水溶液にしたもの ・振とう合剤 不溶性・難溶性の医薬品を配合し、その都度振り混ぜて服用するもの。 劇薬には適用しない ・懸濁剤 医薬品を液中に微細均等に懸濁した液剤 ・乳剤 液状の医薬品に精製水と乳化剤を加え、適当な方法で乳化し、全質均等としたもの ・シロップ剤 甘味剤を含む医薬品を比較的濃稠な溶液・懸濁液にしたもの 透明な溶液・懸濁液・用時溶解または懸濁して用いるドライシロップがある。 ・エリキシル剤 エタノールを含む、甘味と芳香がある透明な液剤 ・浸剤・煎剤 生薬を精製水で浸出した液剤 ・浸剤:熱精製水で5分加熱。冷却後布ごししたもの ・煎剤:常温の精製水を加え、30分加熱、暖かい内に布ごししたもの ・リモナーデ剤 甘みと酸味があり、澄明な内服液剤 〈液剤の特徴〉 ・メリット:内服薬の中で最も吸収が早い 乳幼児・老人でも簡単に飲むことができます 量の調節が容易 ・デメリット:変質しやすいので長期保存・長期投与には向きません 持ち歩くのに不便 1回ごとの服用量にばらつきが出やすい 〈液剤の取り扱い〉 液剤は調剤する際に水で量を調節するので、調剤前の原液と比べてどうしても変質しやすくなってしまいます。ですから、他の剤形よりも保存や取り扱いが面倒なのが難点ですね。そんな液剤を正しく安全に使うにはどんなことに注意すればいいのかお話しします。 ・冷暗所で保存する 光や温度で変質するので、なるべく冷蔵庫で保存するようにしましょう。ただし、缶入りの栄養剤などには冷やすことで粘度が増して、飲みにくくなる場合がありますので、気をつけてください。 ・薬瓶に直接口をつけて飲まないこと 直接口をつけて飲むと、そこから細菌が薬瓶に入り込み、腐敗の原因になりますし、正しい量を飲むことができません。 1回ごとに小分けされているアンプルや缶などに入ってる物はいいのですが、それ以外の物は必ず毎回別容器に移して飲むようにしてください。 小さい計量カップがついてくることがありますが、これは使用ごとにきちんと洗ってください。 ・小さい子供の手の届かないところに保管する 小さいお子さんは、あま〜いシロップ剤が大好きです。ジュースと間違えてしまったり、味につられてこっそり一瓶飲んでしまった――なんてこともよくある話です。そんなことが起きないよう、手の届かないところに保管してください。 ・処方日数が過ぎた物は処分する 飲み終わる前に症状が治まって、薬が余ることがありますね。そんなときは置いておかずに必ずその都度処分してください。 〈ほんとにあった怖い話 水溶性ファイバードリンクの落とし穴〉 繊維質は身体にいいけれど、食品で摂るのは面倒――という人に便利なファイバードリンク。1980年代の終わりに発売され、一躍ブームになってその後の機能性食品の先駆けとなりました。 薬には副作用があるということはみなさんご存じだと思います。でも、医薬部外品や健康食品は「薬」ではないので、いくら摂っても大丈夫――だなんて思っていませんか? そこに落とし穴があるのです。 ある病院に、胃の不調でやってきた患者さんがいました。胃カメラで調べてみると、なんと、胃の中に大量の繊維がごっそりと詰まって、ガチガチに固まっていたのが発見されたというのです。そのあり得ない量に驚いた医師がよくよく聞いてみると、ファイバードリンクをジュース感覚で大量に飲んでいたことがわかりました。 ファイバードリンクは一見して、どれだけの量の繊維が入っているのかわかりません。食事で直接同じ量の繊維を摂ろうとすれば、野菜を部屋に山積みしなければならなかったでしょうし、それを目の当たりにすれば、そんなに大量の繊維を摂ろうなんて思いもしなかったに違いありません。 手軽に、大量に摂れてしまうこと。そこには過剰摂取で起きるトラブルが隠れているのです。 これは、ファイバードリンクだけのお話ではありません。様々な健康食品やサプリメント全てに共通していることです。 過ぎたるは及ばざるがごとし。 くれぐれも、摂りすぎにはご注意あれ。 〈続く〉 真宮里沙
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