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HOME>>真宮薬剤師コラム>>剤形について7 外用液剤坐剤

薬の剤形について7 外用剤 外用液剤坐剤

外用液剤


液体の薬で、外用に用いる薬です。意外と多くの種類があり、一般になじみの高いものから、病院内部で使われることが多いものまで、実に様々です。

・注入剤

 尿道、膣、膀胱、鼻腔、耳腔 などに注入する液剤です。洗浄や消毒、麻酔、保護などの目的で使用します。

・含嗽(がんそう)・洗口剤

 含嗽剤はいわゆるうがいぐすり。洗口剤は耳慣れないものですが、「お口くちゅくちゅモンダミン」のCMで、どういうものなのかは知ってる人も多いと思います。両方とも、洗浄・消毒などの目的で使われます。含嗽剤は顆粒状のものを溶かして使う場合もあります。

・湿布剤

 ガーゼや脱脂綿に液剤を浸し、患部を覆います。消炎、収斂、殺菌などの目的で使われます。

・吸入剤

 吸入器に入れて使用します。消炎、収斂、殺菌、咳止め、去痰、気管支拡張、麻酔などの目的で用いられます。

・噴霧剤

 薬を溶剤に溶かすか懸濁した薬液を噴霧器に入れて霧状にして使用します。消炎・殺菌。局所麻酔の目的で、喉や鼻腔に噴霧します。

・エアゾール剤

 薬の溶液または懸濁液を、ガスの圧力で噴出させる薬です。薬液とガスを同じ容器に入れる場合と、別容器に入れる場合があります。

 外用塗布、噴霧、吸入などの用い方があります。

・浣腸剤

 一般的に浣腸といえば、いちぢく浣腸に代表される、排便を促すものをイメージするのではないでしょうか。でも、それだけではなく、薬物代吸収や腸内での局所作用を目的とする薬物浣腸や、直腸から栄養を補給するのを目的とする滋養浣腸もあります。

・塗布剤

 薬液を皮膚や粘膜に塗布して使用するもの。今は使われていませんが、昔の家庭の常備薬だった赤チンも塗布剤のひとつです。

・清拭剤

 一般にはなじみの少ない外用液剤の一つですね。皮膚に付着した汚れや医薬品、脂肪、血液などを拭き取るために使用します。入院や介護の現場では欠かせない重要な役割を果たしています。

・浴剤

 薬を溶液としたり、生薬を煎じたりしたものを浴用にしたもの。

・消毒剤

 家庭の常備薬の一つですね。有害な微生物や病原体の感染、伝染力を失わせる薬です。

・耳鼻用液剤

 ・点鼻液

 消炎、収斂、抗アレルギー、殺菌などの目的で鼻腔に用います。

 点鼻剤は液状がメインですが、粉状のものもあります。「鼻にツンとくるから点鼻は苦手」な人は、粉状のものを試してみるのもいいでしょう。

 ・点耳液

 消炎、殺菌、耳垢軟化などの目的で耳孔に用います。

〈外用液剤の注意〉

・飲み込まないこと
・決められた部位に使用すること
・決められた使用法を守ること

 

【坐剤】

肛門や膣などに用いる、外用剤です。固形のものが多いのですが、カプセルになっていたり、チューブに半固形剤を入れたもの、錠剤になっているものなどもあります。「座剤」と書かれることがあるため、「座って飲む薬」と勘違いするひとが時々います。

適部位による分類と、作用目的による分類があります。

〈適用部位での分類〉

・肛門坐剤

直腸に用いるので直腸坐剤とも呼ばれます。紡すい形または円すい形をしています。全身作用を目的とするのは肛門坐剤に限られます。

・膣坐剤

膣内に用います

球形や卵形。女性泌尿器の感染症や避妊用に用いられます。

・尿道坐剤

鉛筆のように細長い形をしています。現在はほとんど用いられていません。

〈作用部位での分類〉

坐剤作用部位での分類

 

〈全身用坐剤のメリット〉

 ・注射や内服に比べて副作用が少ない
  ・効果が早い
  ・代謝や分解を極力回避できる
  ・内服や注射が不可能なときに使用できる
  ・味や臭いの悪い薬でも問題なく使用できる

〈坐剤のデメリット〉

 ・一人での挿入が、やや難しい
  ・夏場の持ち歩きに不向き

〈使用上の注意〉

 ・高温で溶けることがあるので、冷暗所に保管してください。
  ・なるべく排便後、入浴後、または寝る前に挿入するようにしてください
  ・挿入しにくい場合は、少し暖めるか、水で濡らしてください。
  ・挿入後20〜30分は激しい運動は避けましょう


〈続く〉

真宮里沙

投稿日:2006年8月2日

 

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